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■ニュース:従業員の「香害被害」で企業の責任を認めた判決の重み

https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20180802-00176245-diamond-column

従業員の「香害被害」で企業の責任を認めた判決の重み
8月2日(木)6時00分配信 ダイヤモンド・オンライン
以下全文転載
**********************************
 柔軟剤や合成洗剤といった「香りつき商品」の成分で化学物質過敏症などになる
「香害」被害者にとって助けになる判決が、このほど東京地裁で確定した。

 香りつき商品を多数販売している花王の元従業員が、職場で有害な化学物質にさらされ、
化学物質過敏症になって退職を余儀なくされたとして損害賠償を求めていた裁判での判決だ。

 同地裁(梅本圭一郎裁判長)が7月2日、花王の責任を認めて約2000万円の支払いを命じる
判決を言い渡したのに対し、花王は控訴せず、判決が19日に確定した。

● 「香りつき商品」工場での被害で 花王に賠償命令

 元従業員の男性Aさん(51歳)は、1985年に花王・和歌山工場に入社し、
93年から合成洗剤などの製品や原料の検査分析業務を担当して、
クロロホルムやノルマルヘキサンなどの化学物質(有機溶剤)を大量に扱った。


 手の指先のしびれ・微熱・頭痛・嘔吐・咳などの症状が出るようになったのは翌年の秋ごろ。
次第に悪化したため異動や転勤を求めたが、上司は風邪か花粉症ではないかと言って取り合ってくれなかった。

 2001年に検査分析業務から離れて事務作業の担当になったが、
工場内には化学物質使用製品の在庫が大量にあり、その化学物質に反応して、体調は悪化し続けた。
有機溶剤だけでなく洗剤などのニオイなどにも反応し、
最終的には、強い全身倦怠・四肢の感覚異常・一時的な麻痺や引きつりなど多様な症状が出るようになった。

 Aさんは06年に専門医から「化学物質過敏症(以下、過敏症)の疑いが強い」との診断を受けた。
その後も勤務を続けたが、症状は改善せず、12年にやむを得ず自主退職した。
現在は自宅療養に努めているが、大幅な回復は見込めない状況だ。

 Aさんは13年に、治療費や遺失利益、慰謝料など合わせて約4700万円の賠償を求めて提訴。
花王は賠償には応じられないとして争ってきた。

● 従業員を保護するための 安全配慮義務果たさずと認定

 裁判の主な争点は、
▽Aさんの業務と発症の間に「原因・結果の関係」があるかどうか、
▽花王は従業員を業務中に危険から保護するよう配慮する義務(安全配慮義務)を果していたかどうか、
▽Aさんが花王に損害賠償を請求する権利はすでに消滅しているかどうか――だった。

 これらについて判決はいずれも花王側の主張をほぼ退けた。

 具体的に見てみよう。

 第一の争点についてAさんと弁護団は、作業場の環境が劣悪だったことや
Aさんの症状の変化を説明したうえで、「職場で取り扱っていた有機溶剤に繰り返しさらされたことで
有機溶剤中毒に罹患し、さらに過敏症に罹患した」という水城まさみ医師(国立病院機構盛岡病院)ら
5人の専門医の診断書を提出した(注1)。

 これに加え、Aさんの検査分析業務を再現する実験をし、労働安全衛生法に定める方法による測定で、
作業環境が「適切でない」という区分に当たることを示した。この区分の場合、
使用者は早急に改善措置をとる義務がある(注2)。

 これに対して花王側は、Aさんは検査分析業務を離れて5年が経過した2006年に「過敏症の疑いが強い」
という診断が出ただけで、有機溶剤中毒にも過敏症にも罹患したとはいえない。
また作業環境にも何ら問題はなかったと主張した。

 (注1)有機溶剤は長期にわたって何度も人体に吸収されると慢性中毒を起こし、
頭痛・めまい・手足のしびれ・筋肉の萎縮・冷え性・便秘などの症状を起こす。

 (注2)再現実験は中地重晴・熊本学園大学教授によって行われた。
Aさんの作業場とほぼ同じ空間で、主要な二つの作業を手順通りに実施して作業環境を測定し、
「第一管理区分(適切である)」「第二管理区分(なお改善の余地がある)」「第三管理区分(適切でない)」の
いずれに当たるか評価した。その結果、二つの作業とも総合評価は第三区分だった。


 双方の主張を検討したうえで判決は、業務の内容・発症の経過・医師による診断結果を総合的に判断すれば、
Aさんが検査分析業務で有機溶剤に繰り返しさらされた結果、有機溶剤中毒に罹患し、
さらに過敏症に罹患したという因果関係を認定できるとした。

 第二の争点についてAさん側は、花王は雇用契約上の安全配慮義務として、
労働安全衛生法に基づく法令を守る義務があると主張。

 具体的には、
(1)作業場の排気設備が不十分だった、
(2)防毒マスクなど保護具も支給していなかった、
(3)作業場の環境測定も実施していなかった、
(4)適切な温度調節をしていなかったなど8項目の義務違反があったと指摘した。

 これに対して花王側は8項目すべてについて違反はなかったと反論したが、
判決は(1)~(3)の3項目で安全配慮義務を果たしていなかったと認めた。

 第三の争点は、「消滅時効」(損害賠償請求権などは一定の期間に行使されないときは
権利を消滅させる制度)に関するものだった。

 民法の規定では、(雇用契約上の安全配慮義務違反など)「債務(約束)不履行」によって
生じた損害に対する賠償請求権は10年で消滅する。

 このためAさんの賠償請求権がいつ発生したかという「起算点」が争われた。

 花王側は、最初にAさんが損害を受けた時期に賠償請求権が発生したとし、
それから10年以上経つので、請求権はすでに消滅していると主張した。

 これに対してAさん側は、損害賠償請求権を行使できるようになったのは
「過敏症の症状が固定した時期」つまり訴訟を起こした2013年9月であり、権利は消滅していないと主張した。

 判決は、過敏症という病気は医師の診断があって初めて確認できるものであり、
その時点で損害賠償請求権が行使できるようになったと考えるべきだとし、
Aさんの場合は「過敏症の疑いが強いと診断された06年5月」が起算点なので、
債務不履行に対する消滅時効は成立していないと判断した。


● 泣き寝入り多い従業員 職場の安全で企業に警鐘

 この判決はどのような意義を持つだろうか。

 一つは「医学的に未解明の部分がある過敏症について、
被害と原因を明確に認めた画期的な内容であり、この病気で苦しむ人たちの助けになる」
(Aさんの弁護団長の神山美智子弁護士)ことだ。

 仕事で有害化学物質にさらされ、過敏症を発症する従業員は少なくないが、
多くは泣き寝入りで終わっている。

 訴訟に訴えても因果関係の立証が難しい場合が多いが、この訴訟では、
5人の専門医の診断書を提出し、さらに当時の作業環境の再現実験などにより、
Aさんが大量の有機溶剤にさらされていたことと、
それによって有機溶剤中毒を経て過敏症に罹患したことを立証した。

 判決の確定を知った「香害」被害者や専門医からは「多くの被害者が力づけられる」
「過敏症の労働者にとって福音」などの声が寄せられている。

 判決のもう一つの意義は、花王の主力工場である和歌山工場の作業環境が
いかに劣悪であるかを明らかにしたことだ。

 Aさんによれば、検査分析業務を行っていた二つの部屋は、
ビルで冷房が実施される期間を除けば室温が30度を超しており、
有機溶剤などが揮発しやすい状態だった。換気も全く不十分で、
在職中に改善を繰り返し求めたが聞き入れられなかった。

 退職後の2016年、和歌山労働基準監督署に申告したところ、
同署は立ち入り検査をし、「必要な排気装置などを設置していない」
「定期的な作業環境濃度の測定をしていない」
「有機溶剤を入れた容器を密閉するなどの措置をとっていない」
という3点で法令違反があると認め、花王に是正を勧告した。その事実を判決は認定している(注3)。

 花王は「企業の社会的責任(CSR)活動」(企業が消費者・投資家など
社会全体からの要求に対して適切に活動すること)を推進している企業だが、
その対象に従業員は含まれていなかったようだ。

 消費者には商品の安全を宣伝しながら、従業員の安全に対する配慮は不十分な企業は少なくない。
判決はそうした企業への警鐘にもなっている。

 (注3)訴訟では、Aさん側が是正勧告の開示を花王に求めたのに対し、
花王側は拒否したが、裁判長が開示を求め、東京高裁まで争った末、開示された。

岡田幹治

以上転載終了
********************************

迷惑コメントが連続しており、
申し訳ありませんが、コメントはお断りしております。

化学物質過敏症・ゆるゆる仲間
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■7月31日産経新聞: 街にあふれる「香害」で体調不良に 

街にあふれる「香害」で体調不良に 「誰もに起こり得る」化学物質過敏症に注意
7/31(火) 10:24配信
産経新聞
****************
以下全文転載

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180731-00000521-san-soci

衣類の柔軟剤や制汗剤に含まれる香料が原因で体調不良を訴える人が増えている。
NPO法人「日本消費者連盟」(東京都新宿区)によると、消臭剤を避けるために外出先のトイレを我慢したり、
無臭の職場が見つからずに生活困窮に陥ったりする人も。街中にあふれる過剰な臭いの元を「香害」だとして、
消費者の意識改革や規制を求める動きも出ている。(社会部 植木裕香子)

 埼玉県に住む主婦(73)が最初の異変を自覚したのは約5年前の平成25年10月。
隣家のキッチンの換気扇から自宅リビングに漂ってきた芳香剤の臭いをかいだ時に強くせき込んだ。

 以来、近所の洗濯物で使われた柔軟剤の臭いなどをかいだ際もせき込むようになった。
ひどい時は5分以上もせきが止まらず、この主婦は「息苦しくて目の前が真っ白になって意識が
遠くなることがある」などと訴える。

 外出する際は花粉対策用マスクに加え、放射性物質も遮断できるマスク、活性炭フィルターを重ねて着用。
携帯用酸素も持ち歩いているが…。「病院へ通うために電車を使っているのに、
その電車内で柔軟剤の香りなどに触れるリスクがある。通院もままならない時があり、本当に困る」と頭を抱えている。

 この主婦同様に、柔軟剤などの香りが原因で体調不良を訴える人は近年、後を絶たない。
24年度に国民生活センターに寄せられた柔軟剤の臭いに関する相談は計65件だった。
日本消費者連盟が29年7、8月の2日間設置した電話相談「香害110番」には、
その3・3倍にあたる計213件の相談が寄せられた。

 苦痛を訴える声は増える傾向にある。

 《外出時のお手洗いが消臭剤などで充満しているため、生理現象を我慢することもある》

 《柔軟剤臭が蔓延(まんえん)する電車の車両を移動しながら外出している。通勤も難しい》

 《相談窓口で、香料のない職場を求めても理由や状況が理解してもらえない。
(職に就けず)現在は父の遺族年金で生活している》

 同連盟によると、こうした深刻な事例も報告されている。

 「そよ風クリニック」(東京都杉並区)の宮田幹夫院長(82)は、
においによる被害の多くが「化学物質過敏症」(CS)の発症と指摘する。
CSは化学物質を一度に大量に浴びたり、少量を繰り返し浴びたりすることで体内の許容量を超え、
突然発症するという。
いったん発症すると、微量の化学物質でも頭痛やめまい、吐き気、目のかすみ、鬱、記憶低下などの症状を起こす。

 宮田氏は「嗅覚(きゅうかく)は命を守るための感覚。本能が『逃げろ』と命じている香料に耐えることで、
体がパニックを起こしている」と説明する。ただ、病名の認知度の低さから、
周囲に「個人のわがままだ」と一蹴されたり、医師から「精神障害」と勘違いされたりするケースもあるという。
宮田氏は「根拠のある病気で、世界的にも公認されている」と話す。

 これに対し、国の動きは鈍い。
厚生労働省は、製品に含まれる香料は国際香粧品香料協会(IFRA)の基準に適合したものが
使われているとの認識で、「症状と香料との因果関係が証明されていない」とし、
患者らについては「情報収集に努める」との姿勢にとどまる。

 ただ、被害の増加とともに規制を求める声も年々高まっている。
宮田氏は「誰もに起こり得る可能性がある。
人ごとと思わず、今、使っている柔軟剤が自らの体に悪影響を及ぼすかもしれないとの
認識に立って買い物をすべき」と警鐘を鳴らしている。



■高知県でもヘルプマークが導入

高知県ホームページ 2018.7.20
障害福祉課
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/060301/2018063000019.html

ヘルプマークを身につけた方を見かけたら

電車やバスの中で席をお譲りください。

外見では、健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。
また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。

駅や商業施設では、声をかけるなどの配慮をお願いします。

交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。

視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。

対象者
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としている方。
*障害の有無に関わらず、希望者に配布します。

配布方法
対象者からの申し出により下記の場所で配布しています。

※県障害福祉課、県健康対策課、各県福祉保健所、各市町村障害福祉担当窓口、関係団体等
詳しくは下記の配布窓口一覧表をご確認ください。

配布窓口一覧[PDF:59KB]
※郵送での対応はしておりません
※原則1人1個の配布となっております。
※ヘルプマークの販売は認めておりません。
※ヘルプマークの趣旨に沿った、適正な利用をお願いします。

*************************************************
化学物質過敏症発症者も、見えない障害者です。

災害時には、大勢の方が集まる避難所には一緒に入れません。

同じ食べ物を食べることも、同じ支援物資を使うことも困難になるのです。

トリアージでも一見したら健康な方と同じに見えるため、理解されないと考えられます。

その時に、ヘルプマークを携帯していれば、配慮がうけられ易いと思うのです。

「自分の命は自分で守る」を基本に、ヘルプマークを活用し、

周囲の皆様に理解してもらえるように自助(自分自身で努力)したいものです。

伝えられる言葉で、伝えましょう。

**************************************************




■あふれる香り

高知新聞 2018年7月13日(金曜日) (夕刊)

高新2018-7-13あふれる香り

6月27日 「コープ自然派しこく こうちセンター」のくらし委員会が、
この病気の重症患者の暮らしを追ったドキュメンタリー映画「いのちの林檎」を上映。

子どもたちの通う小学校では、給食当番が週ごとに交代で給食着を着用する。
その週に着た子が家で洗濯して週明けに持ってくる。
中には柔軟剤の香りが強く残っているものがあり、「洗濯の時に気分が悪くなることがあるんでです。
でも、よその家庭のことなので言い出しにくくて」。・・・・・

映画会では、県内の同症患者会「ゆるゆる仲間」が病気の説明パネルを展示。
来場者の相談に耳を傾けた。

強過ぎる香りが誰かの迷惑になっているかもー。
そんな気付きがすみやすい社会につながる。

****************************

県内では、学校に通えなくなった児童が増え続けている。
そして、教職員にも発症者が・・・

子どもたちを守ることができるのは、周囲の大人たちなのに、
香の強い柔軟剤や健康を害する化学物質を使うのも大人たち。

このままでは、子供たちが生きていける環境が壊れてしまうのではないか、
気付いてくれた人たちは、どうぞ、周りの人にも伝えてください。

友だちとも遊べない、学校にもいけない。
ご自分の知人友人のご家族だったらどうされますか。
でも、すぐにできることがあります。

柔軟剤や強い香りの洗剤を使うのをやめることです。
一緒に行動してみませんか。

*************************


Canaria-Upカナリアップのサイトをご紹介します。

Canaria-Upカナリアップ
https://support-canaria.com/


◆グランドファンディング
https://readyfor.jp/projects/CANARIA-UP

香害? カナリア?
 60秒でわかる説明


カナリアップとは?
 カナリアップは香害のことを世の中に知ってもらうためのプロジェクト。
 
 カナリアの方々に情報とサポートを提供するために起ち上がりました。

 きっかけは発起人・藤井千晶の夫が突然カナリアになったことでした→こちらの記事参照(別サイト)

 企業様にも商品・サービス開発や採用時にカナリアのことを話題にあげてもらいたい!

 香害の知名度のアップ、カナリアさんたちの気持ちのアップ、
 そんな様々な意味での“アップ”を目指しているので名前をカナリアップとしています。

 カナリアの存在を知っていただくためのロゴ入りグッズも制作してゆきます。

 この活動を広めていただけるとうれしいです。

化学物質過敏症ってなんだろう?
 松岡おまかせさん( @matsuokamcs )による、化学物質過敏症の説明マンガの予告編
 監修:岡田幹治さん、渡辺一彦医師

☆アクションプランと築きたい社会

☆「私はカナリア」を伝える仕組みづくり

☆「カナリア・ウェルカム」のお店・施設を増やす

☆ カナリアを仲間に迎える職場を全国に!

☆ “カナリア・フレンドリー商品”の存在を当たり前に

☆ カナリアの事業主が仕事をできるように

☆ カナリアへ理解・配慮・応援する人を増やす!




■「いのちの林檎」上映会

2011年の作品ですが、化学物質過敏症(CS)の現状は変わっているどころか、
深刻さを増しているように思います。

日時:6/27(水)10:10~
場所:「ソーレ」5F視聴覚室
応募〆切 :6/22

お近くの方は、是非ご覧になっていただきたいと思います。

上映会を企画して下さった、コープ自然派しこく こうちセンター くらし委員会さま、ありがとうございます。



リンゴ記事2018-6-19





■柔軟剤を目安量通りに使っても「香害」を引き起こす理由

柔軟剤を目安量通りに使っても「香害」を引き起こす理由
6月13日(水)6時00分配信 ダイヤモンド・オンライン
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20180613-00172267-diamond-column

 香りつき商品で体調不良になり、重症になると仕事も続けられなくなる「香害」を低減する対策として、
政府・業界が利用者のマナー向上策を検討している。

具体的には、洗濯用の柔軟仕上げ剤の容器包装に
「周囲の人たちへの影響を考えて使いましょう」などと表示し、適正量での使用を呼びかけるという。

 しかしこの対策は、強い香りが長期間持続する「高残香性柔軟剤」を、
目安量通りに使っていれば人の健康にも環境にも悪影響はないという誤解を広げかねない。

 その意味で「むしろ弊害が大きい」と見る被害者が多い。

● 使い過ぎ注意だけでは むしろ弊害が大きい

 香りつき商品が原因で化学物質過敏症(MCS)・シックハウス症候群(SHS)
・ぜんそく・香料アレルギーなどになる人がここ数年急増し、「香害」は大きな社会問題になっている。


 このため日本消費者連盟(日消連、東京都新宿区)など7つの市民団体が
昨年8月から関係の省庁と業界に対し、

▽香害を引き起こす製品の製造・販売をやめる
▽香りつき製品の公共施設での使用自粛を啓発する
▽保育園・幼稚園、学校での使用自粛を促し、被害を受けた子どもに学習する場を確保する

 などを要望してきた。

 7団体は5月22日、衆院第一議員会館で集会を開き、消費者庁・厚生労働省・
文部科学省・経済産業省の担当者を招いて要望に対する回答を聞いた。

 4省庁は「香害やMCSは原因物質が何であるか特定されていない」ことを主な理由に、
要望に対し「できない」「難しい」を連発した。

 だが、その中でただ1つ検討中としたのが
日本石鹸洗剤工業会による柔軟剤の「品質表示自主基準」の改定だ。

 基準にある「使用上の注意」に「目安量通り使用すること」や「周囲の人への影響に配慮して
使用すること」を追加し、それに基づいて加盟各社が商品の容器包装などに表示することが検討されている。

 柔軟剤については、メーカーが示す目安量の2倍もの量を使っている人が2割もいたとの調査結果があり、
工業会と各社はすでにウェブサイトやCMで目安量通りの使用や周囲の人への配慮を呼びかけている。

 だがはっきりした効果は出ていない。
そこで表示でも示そうというわけだ。

 これに対し、柔軟剤に苦しんでいる被害者には、対策は効果が乏しく、
むしろ弊害が大きいと見る人が多い。なぜだろうか。

● 柔軟剤にはさまざまな成分 香料と表示するだけでは無意味

 被害者の体験と柔軟剤の成分という2つの面から考えてみよう。

 埼玉県に住むK・Aさん(73歳)は5月22日の集会でこう訴えた――。

 56歳だった18年前、新築した自宅で使われた防蟻剤でMCSになり、
その後、6年かけて自宅から「揮発性有機化合物(VOC)」の発生源を除去し、
できるだけVOCを取り込まないように暮らしてきた。

 VOCは「常温で揮発して空気を汚す、炭素を含んだ化合物」の総称で、
 吸い込むとMCSやSHSを発症・悪化させる。


 症状が悪化したのは高残香性柔軟剤などが飛躍的に増えた5年ほど前からだ。
通院などで外出したとき強い香りをかぐと、せき・呼吸困難・めまい・咽頭痛・頭痛
・関節痛などになることが増え、回復までに3~4日かかるときもある。

 スーパーなどで強い香りの人とすれ違っただけで、突発的に思考力・記憶力が
しばらく低下することも少なくない。

 外出するときは、四季を通して帽子・マスク・長袖の衣服を身につける。
電車などで座るときは必ずアルミシートなどを座席に敷く。
そうしないと座席に染みついたニオイがズボン・下着にまで移ってしまう。

 衣類にニオイが移ったと感じた日は、帰宅すると玄関で下着だけになり、
衣類はポリ袋に密閉して洗濯場に置き、すぐに入浴・洗髪しなければならない。

 K・Aさんを苦しめるのは、柔軟剤に配合されたどのような成分なのだろうか。

 柔軟剤の1つ「フレアフレグランス フローラル&スウィート」(花王)を例にとると、
成分は量の多い順に、1.水(工程剤)、2.エステル型ジアルキルアンモニウム塩
(界面活性剤・柔軟成分・抗菌成分)、3.ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(略称AE、界面活性剤)、4.香料(香料)など9つ(カッコ内は機能。
残り5成分は安定化剤・粘度調整剤など、すべて合成化学物質)。

 このうち、まず問題なのが香料だ。

 香料はほとんどすべてが天然の香りをまねた人工の合成香料で、
世界に3000種類以上ある。柔軟剤などのメーカーはそのうち数種類、
ときには10種類以上をブレンドし、さらに溶剤などを添加した混合物にして商品に配合する。

 香料はVOCの1つなのだ。

 しかしメーカーは単に「香料」と表示するだけで、どの物質を使ったかを明らかにしない。
その点では、中身が不明な「ブラックボックス」である(注1)。

 注1:欧州連合(EU)は化粧品規則で、アレルゲンであることが明白な26種類について
物質名を表示するよう定め、配合量も規制している。
また多国籍企業ユニリーバのアメリカ法人は昨年2月、自社のパーソナルケア製品
(身体用洗浄剤)に配合されている香料成分を2018年末までに開示すると発表した。
ヨーロッパの法人も同じ方針だが、日本法人は未定。


● 安全基準は 業界が決めた自主規制

 香料について政府・業界は「国際的な基準に基づいて安全性を確認済み」としている。

 具体的には、香粧品香料原料安全性研究所(RIFM=リフム)の評価に基づいて
国際香粧品香料協会(IFRA=イフラ)が基準を定め、それを満たした物質を販売しているという。

 しかし、IFRAもRIFMも世界の香料企業が設立した組織だ。
香料の安全基準は業界が決めた自主規制にすぎない。

 アメリカの環境NGO「地球のための女性の声Women’s Voice for the Earth」によれば、
この基準には問題が多い。たとえば、RIFMがどんな試験をし、
IFRAの委員会がどんな審議をして基準を定めたかなどは公表されていない。

 そこでこのNGOは、RIFMが公表した約3000の香料物質をチェックした。
その際にモノサシとして使ったのは「GHS」分類である。

 GHSは化学物質の有害性などの程度をランクづけし、
文字と9種類のシンボルマークで表示する国際制度だ(注2)。

 その結果、1175物質は低い急性毒性がある「警告」のランク、
190物質はそれより急性毒性が強い「危険」のランクだった。
急性毒性が特に強く「ドクロ」のマークをつける必要がある物質が44、
呼吸器感作性・発がん性・生殖毒性などが強いことを示すマークをつける物質が
97もあった(同NGOのサイトによる)。

 注2:GHSは「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」の英語の頭文字。
国連が加盟国に2008年までに制度化するよう勧告し、日本は09年に導入した。
日本では化学品を売買するときつける「安全性データシート」に記載されるほか、
一部の消費者製品に表示されている。
 
 国内では、在野の研究者・渡部和男氏が香料の安全性に関する膨大な数の論文を読み、
「香料の健康影響」にまとめ、サイトに掲載している。

 それによると、香料の成分には、

▽アレルゲン(アレルギーの原因物質)になるもの
▽ぜんそくを誘発・悪化させるもの
▽ホルモンかく乱作用(環境ホルモン作用)を持つもの
▽発がん性を持つもの

 などがある。

 また「合成ムスク類」に分類される香料成分は、分解しにくい性質のものが多く、
人の血液や母乳から検出されている。妊娠中に香水をしばしば用いた母親の母乳からは
高い濃度のガラクソライド(合成ムスクの一種)が、また香料入り洗濯洗剤を使っていた母親は
トナライド(合成ムスクの一種)の濃度が高かったという研究が発表されている。


 さらに神野透人・名城大学薬学部教授らの研究によれば、
市販の高残香性衣料用柔軟剤20製品のうち、
18製品の香料が気道刺激性(ぜんそくを誘発する性質)を持っていた。

● 毒性を持つ香料も 「移り香」にも注意が必要

 このような毒性を持つ香料は、高残香性柔軟剤の場合、
マイクロカプセルというミクロン単位(1マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)
の超微小粒子に封じこまれている。

 こうすれば洗濯の際、衣類の繊維にしっかり付着し、簡単には取れない。
衣類を身に着け、体を動かしたり、手でこすったりするたびにカプセルが弾け、
香りが放出される。カプセルが周りの人の衣類などに移動することもある。

 多くの人が感じる「移り香」だ。

 このような商品では、前の洗濯時のカプセルがまだ残っているうちに
次の洗濯でカプセルが追加され、衣類には香りを含んだカプセルが蓄積されていく。

 これが、強い香りが長期間にわたって持続するカラクリであり、
「香りが12週間も続く」アロマジュエル(洗剤や柔軟剤といっしょに使う香りづけ専用剤)も売り出されている。

 「フレアフレグランス フローラル&スウィート」の成分に話を戻すと、
2番目に量が多い「エステル型ジアルキルアンモニウム塩」は、
刺激性・殺菌作用・細胞のタンパク質を変性させる作用を持つ。

 この物質は「陽イオン系」の「界面活性剤」の1つだ。

 界面活性剤は水と油をなじませる性質をもち、
衣類の洗濯や食器の洗浄に欠かせない物質で、四つのタイプがあるが、
陽イオン系はそのうち最も毒性が強い(注4)。

 この物質はGHS分類では「水生生物に非常に強い毒性を持つ」に分類されており、
「環境への放出を避けること」とされている。

 3番目の「AE」は、政府が「人の健康を損ない、
動植物の生育に支障を及ぼす物質」に指定しているものだ。


 政府は「PRTR法」に基づき、
国内で使用されている約7万種類の化学物質から健康と環境に有害な462物質を選び、
「第一種指定化学物質」に指定している。その一つが柔軟剤に含まれているわけだ(注5)。

 注4 界面活性剤で安全なのは「陰イオン系」の石けん。
注5 PRTR法(特定化学物質排出把握管理促進法=化管法)は、
環境汚染物質がどこからどれくらい環境中に排出されるかを把握することによって、
事業者の自主的な管理を促進するため制定された。
家庭からの排出量も推計で公表される。

● すべての成分の開示必要 安全性確認は政府・自治体の役割

 このように見てくると、柔軟剤は目安量通り使ったとしても、
人の健康にも環境にも悪影響を与える商品であることがわかる。

 いま政府・業界に求められているのは「使い過ぎをやめよう」と呼びかけることではないだろう。

 業界は香りつき商品のすべての成分を明らかにすること。
政府や自治体は(業界の主張を伝えるのでなく)
成分の安全性を自ら確かめて公表することだ
(アメリカのNGOや国内の一研究者がやったことができないはずがない)。

 これらのことを通して、消費者の商品選びに正しい判断材料を提供すること。
それが政府・自治体・業界が果たすべき責務のはずだ。

 (ジャーナリスト 岡田幹治)

■シャボン玉石けん 香害 第2弾

シャボン玉せっけんの香害<広告>です

実際にシャボン玉石けんに届いた、ある小学生からのお手紙です。
香害・シャボン玉・小学生2018-6

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森田はやとさまへ
学校がくさくて、じゅうなんざいのポスターも学校にはってるけど、
みんなくさいふくをきて、学校に来てるから、ますます学校に行けなくて、こまってます。
平成2018年3月18日
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学校に行きたいけれど、学校に充満する柔軟剤の香りで体調不良になり
登校できなくなった、苦しい、つらい想いを弊社に打ち明けてくれました。

柔軟剤や、洗剤の人工的で過剰な香りに苦しんでいる人が増えています。

香りに含まれる化学物質が、めまいや吐き気、
思考力の低下を引き起こす化学物質過敏症の原因の一つになるのです。
エチケットのつもりでつけていたあなたの服の香りが、
だれかの健康を奪っているかもしれません。





■香 害 <広告> シャボン玉

しゃぼん玉
https://www.shabon.com/kougai/
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以下転載

柔軟剤や、洗剤の人工的で過剰な香りに苦しんでいる人が増えています。
香りに含まれる化学物質が、めまいや吐き気、思考力の低下を引き起こす
化学物質過敏症の原因の一つになるのです。

中には、友人や同僚の服についた香りにより、
学校や職場にいけなくなるといった、深刻な問題を訴える人もいます。
当社が行ったインターネット調査において、

「人工的な香りをかいで、頭痛・めまい・吐き気などの体調不良を起こしたことがある」
と答えた人がなんと5割を超えていました。

もはや、社会問題といってもいい割合ではないでしょうか。
エチケットのつもりでつけていたあなたの服の香りが、だれかの健康を奪っているかもしれない。

そこまでして、香り付き柔軟剤や香り付洗剤を使う必要はあるのか。

過剰な香料や添加物を使う必要があるのか。

シャボン玉石けんは、あなたに問いたい。

*調    査
*事 例  集
*リンク一覧

「いのちの林檎」上映会

「いのちの林檎 上映会」のお知らせです。

コープ自然派しこく こうちセンターさんの企画です。

日時:6月27日(水) 10:10~12:20 (上映時間120分)
場所:こうち男女共同参画センター「ソーレ」 5F視聴覚室 (高知市旭町3-115)
定員:40名
応募〆切:6月22日(金) 17:30まで (託児共)

詳しくは添付チラシをご覧下さい。

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「化学物質過敏症」を発症した人々を描いたドキュメンタリー。
何より大切にしなければならない命を、私たちはこれほどまでに危険にさらしながら、
生きているのだと考えさせられます。
これから化学物質過敏症はますます増えていくでしょう。
くらしをふりかえり、よりよい生活とは?・・・と、見つめなおすきっかけととなりましたら幸いです。
ぜひ、ごらんください。

843こだわり・上映会

「化学物質過敏症・ゆるゆる仲間」も応援しています。